もみの木の話

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樅の木の学名は アビエス abies(ラテン語)
アビエスは“永遠の命

厳しい条件下でも生き続け、次代に命をつなぐ強い生命力を持った木と言えます。

もみの木は一年に一度 生きたまま家に入ることが許された木です。
その昔 ヨーロッパは今よりも寒く、狩猟民族の彼らは冬季 冬ごもりをしました。
限られた空間の生活ではウイルス菌や風土病などにより幼児や体の弱ったお年寄りが命を失っていました。
体験的に知った抗菌効果のある樅の木を家の中に入れ、家族を守ったのがクリスマスツリーの起源と言われてます。

 モミやトドマツの葉油は爽やかな松葉の香りを持ち『森の香り』といわれる 酢酸ボルニルを25% 前後も含んでいます。スイス・ドイツの森林地帯では、欧州モミの葉を原料として年間5~20トンの精油が採取され、消臭剤、入浴剤、石鹸香料、キャンディー、または風邪やリュウマチ などの治療に利用されています。
その他、ヨーロッパでは昔からピアノや弦楽器の材料や、内装材として利用されています。

 わが国でも数多くの利用例があります。
特に人生の節目となる冠婚葬祭時に深く関わっています。
氷やドライアイスの無かった時代の腐敗防止や酸化防止材として、食品用の桶類や
食品保存用の箱などと供に、貴人の遺体保存(棺桶)などに多く使用されました。
又、現存する大型建築物の国宝松本城、姫路城などの構造材としても使用されています。

(森林総合研究所 木の精気より)

当社もみの木内装材製品

わが国での利用例

用途
効能
木箱・茶箱・そうめん箱
抗菌性/調湿性
おひつ・寿司桶・風呂桶
調湿性/無臭性
かまぼこ用座板
無臭性/抗菌性/調湿性
贈物用木箱
美しさ(白木の柾目)
住宅用天井板
美しさ/やわらかさ
結納台
美しさ/縁起物
棺桶
防臭剤/腐食性
塔婆
神聖/腐食性
神社用建築材
諏訪大社御柱祭り
神社絵馬・御札
神聖/願い事
大型建築物
城郭(姫路城、松本城など)

 温度・湿度の高いモンスーン気候の特性を知り、上手に生活に取り入れてきました。
天然木であるモミの木も日本国内では 減少し、産業用に充分な使用量は
確保できなくなっています。
 
自然林のモミの木は他の針葉樹や広葉樹と混生し、500~1000年程度で自然淘汰されるため、自然保護の目的で適当な時期に伐採をする必要があります。

高齢木は二酸化炭素の取り込み量が減少し、朽ち果ててしまうと、保持していた二酸化炭素を空気中に放出します。
そのため現在では世界的な森林認証制度が発足して、持続可能な森林資源として認証を受けた森から適宜伐採され建築材などに利用されています。

モミの木が多く残されている北米カナダBC州(ブリティッシュコロンビア州)やドイツ南部シュバルツバルトの森では、州政府により管理 植林された森や、森林保護管の管理下 天然更新されている森が現存しています。

当社もみの木内装材製品

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